成舟 かんとりーL!FE

成舟のブログです。

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高知時代。

いつもの様に市内のアーケード(路上)で歌っていた。

しばらくして、地元の歌唄いの友人がきて

「あんた、トレイシーチャップマン知っちゅうろ?」

「好きやろ?」っと言う。

「ん?トレイシー???」

「知らんで」っと僕は言う。

「あんたの歌でその人に似ちゅう曲があるがよ」

そう彼は言った。

「あんたの~…、そう LITTLE BOYよ 」

そう言って彼は、そのトレイシーさんの曲を歌ってくれた。

凄くいい曲だった。

確かにどこか似ている気がした。

でもその時は、まだどこか遠い存在だった…。

しばらく経ったある日、とある古着屋で服を見ていた。

すると店内に流れるBGMがやけに気になった。

渋い低い声。

良く聴いてみると、どっかで聴いたことがある曲…、

そうあの友人が歌ってくれた曲だった。

あっ、トレイシーだ!

はじめて本人の声を聞いた瞬間だった。







トレイシーチャップマン。

【Talkin'Bout A Revolution】。

彼女が奏でる、深く壮大な世界にしばし呆然と立ち尽くした。

とてもとても近い存在に感じた。

僕のLITTLE BOYは、何も考えず、自分のイメージだけを

ただひたすら追い続け生まれた曲である。

その時は、トレイシーというシンガーの名前も曲も知らない。

存在すら知らなかった。

聴いた事のないシンガー。

でも本当に嬉しかった。

日本ではなく、遠い異国の地の誰かと共鳴しているような気分だった。

いつか会えないかな。

参った事に、妄想は膨らんだ。

同じような感覚なのかな。

いつか話したいなと。






実は、もう一人同じような気持ちになった人がいた。

イーグル アイ チェリー。

【SAVE TONIGHT】。

東京に上京した年。

吉祥寺:井の頭公園(路上)で歌っていた時…

僕の曲を聴いてくれたあるお客さんが、

「あの~あなたの曲と もの凄く似ている人がいるんですけど…」

「あなたの~、その、サンシャインライトという曲…」

「えっ、誰っすか?」っと僕は言う。

その時、彼女が教えてくれたシンガーこそ

イーグル アイ チェリーだった。

そしてその【SAVE TONIGHT】という曲は、

僕の サンシャインライト という曲と確かに似ていた。

また、あの時と同じだ!

そう思い彼女にCDを借り何度も何度も繰り返し聴いた。

不思議な音のつながりを感じた。

トレイシーもイーグルアイチェリーも

共通して言える事は、

僕のやりたい事を僕より遥かに大きなクオリティーと

世界観で創り上げていた。

それが余計に嬉しさを増した。





そんな僕の、音楽観というか感覚の部分を真っ先に察知した人がいる。

アジアサンライズ。

T君。

不思議な人物だ。

2002年の出逢いから8年ほどの付き合いになるが、

不思議な音の持ち主だ。

いつも音楽という面で何かを僕に残す人である。

そんなT君に、一度だけある事を頼みこんだ事がある。

「音楽の基礎を教えて欲しい!」

そう頼んだ事がある。

彼は、ギター・歌・詩・LIVE・全てを含めて

本当の歌唄いだと思う。

だから、全く音楽理論を持たない自分に足りないものを

彼に教えてもらおうっと、思ったのだが…

そこそこの時間を、ギターの基礎話や、

歌い方・ピッチの話をしていたのだが、

ふとT君が何かに気がつく。

「成舟、あのエブリデイちゅう曲歌ってみ!」

僕が、歌う。

ギターを弾く。

すると、

「ほう~そうやって弾いてんのか・・・」

という。

「な~るほど、そうか・・・」

彼は、難しい顔をして考え込んでしまった。

何回か続けたところで、T君が

「そうか!わかった!!」

「もうやめ!やめや、やめ!」

そしてT君は、今までずっと話してきた基礎内容のメモ書きを破り捨てた。

「とにかく成舟は、こんなもんいらんわ!」

「こんな基礎の勉強より、そのままやった方がえいわ」

そう言って僕とT君との音楽講座は、破り捨てられゴミ箱入りとなった。

結局、僕の曲の作り方やギターの弾き方も…

お恥ずかしながら、我流すぎるようだ(苦笑)。

T君いわく、普通じゃこんな弾き方せんわっという弾き方を

していたりするらしい。

それが、あまり理論や基礎を知りすぎるとできなくなる

っと感じたのかもしれない。

本当の理由は解らないけれど、8年経った今

僕はそう思った。

勝手にポジティブに解釈させてもらってます。

でも、だいたいの人が有名なミュージシャンはこうしてるっとか、

こういう風にやるのが普通とか、基礎・理論にあてはめたがるのだが。

彼は違った。

そのままでいけ!

そう言った。

その言葉が今でも財産である。

僕は、トレイシーチャップマンではない。

僕は、イーグル アイ チェリーでもない。

ただ、誰かが作り上げた世界を完璧に歌う事より

真っ白なキャンパスに自分の感じるままを描き

それを歌いたいだけなのだ。

その僕だけの感覚は、他の誰にも真似できない世界だから。

不思議な音のつながり。

その原点とは、そこにあるのだと思う。















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つい二日程前、弱冠二十歳の才能に触れる。

こっちに来てから、正直な話、僕の心を動かす【歌】と出逢ってない。

自分がLIVE活動をしていない事もあり

今は沢山、耳に取り入れる時間なのだと思っている。

しかし、最近は耳から取り入れても

心に染みて残るという【歌】がない。

心に…、残らないのだ。

その日も、沢山CD屋で視聴し、

今日も退散しようと思った。

でも…、でも…、その子は寂しそうだった。

そのコーナーは地元バンドとか、メジャーデビューしたてのバンドコーナー。

なんか、そのジャケットの体育座りしている子は、

とても寂しそうだった…。

なんか気になった。

聴いてみた。

そして第一声で、その時間は彼の世界に変わった。


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Plenty (拝啓。皆様)

弱冠二十歳の才能は、堂々たる声でそこにいた。

突き抜ける声。

二十歳ながら、現実と自分とその狭間をしっかり表現していた。

今の二十代は、こんな気持ちなのかもしれない。

常に客観的に物事を捉えている様な、ある意味大人びている様な。

社会を良く理解しているのかもしれない。

知りたくない事まで理解してしまっているのかもしれない。

そこには、孤独と向き合うその子がいた。

その孤独が僕には美しく思えた。

そして、心に染みて残った。

その才能に、お金を払いCDを購入した。



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世界的金融危機。

現在のいわゆる不景気の波。

みんな世知辛い世の中に不満をぶつける。

それを他人のせいにする人もいる。

でも僕は思うのです。

それは、誰かのせいではない。

人間そのものが自ら生みだし望んだ物であると…。

世界には、大自然で服も着ないで生死をさまよう人もいる。

世界には、その死を誰にも気つ゛かれないままこの世を去る人もいる。

裕福を少しでも手に入れると、人は一つ何かが見えなくなる。

僕が今、億万長者だったら、弱冠二十歳の彼の歌を視聴していなかったかもしれない。

そこに何時間も立ち尽くし自分の人生を照らし合わせたりしないのかもしれない。

感動しないのかもしれない。

何も手にしていないからこそ、素直に受け止められるのだと思う。

人間は辛い時こそ、誰かの一生懸命に心打たれるのではないでしょうか。

共感し、共鳴し、心動かされるのではないでしょうか。

そしてこの大変な暮らしが、実は希望なのではないでしょうか。

前へ進む為の希望なのではないでしょうか。

Plenty。

このバンドの【東京】という曲がずっとずっと頭を回る。

そんな途方もない才能は、きっと誰かの心の希望なのだと思う。

世界の中の、小さな小さな日本という島国。

その島国の中の小さな小さな人間。

その一人一人の悩み。

それは、小さい悩みかもしれない。

でもそれは、大きな悩みなのかもしれない…。









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